pandunia

1. 基本事項

パンドゥニアの基本的な規則は次の通りです。 (詳しい説明は、ドキュメントの後部で追って行なわれます)

(1) 世界的な語彙

パンドゥニアは公平な国際語です。 国際的に使われている語彙が、地域を問わず、世界中からパンドゥニアに取り入れられています。 発音と綴りは、パンドゥニアの体系と噛み合うように微調整されます。 合成語をつくる際には、規則の第10条が適用されます。

(2) 綴りと発音

綴りは単純で規則的です。 どの単語も、書かれた通りに発音されます。 ほとんど全ての文字(および、文字の組み合わせ)は、いつでも一種類の音のみを表します。

(3) 規則的なアクセント

単語の音節数が 1 つまたは 2 つであるときには、最初の音節にアクセントが置かれます。 単語の音節数が 3 つ以上であるときには、最初から 2 番目の音節にアクセントが置かれます。

(4) 代名詞

人称代名詞は次の通りです。
mi , tu あなた, da それ、そのひと(性を区別しません), vi 私たち, yu あなたたち, di それら、そのひとたち.

所有形は次の通りです。
mi se 私の, tu se あなたの, da se それの、そのひとの, vi se 私たちの, yu se あなたたちの, di se それらの、そのひとたちの.

疑問の代名詞は次の通りです。
kua 何、 hu _誰, hu se 誰の.

(5) 名詞

名詞にはひとつの語形しかなく、いつも同じ形です。 (英語で複数形の -(e)s を名詞につけるような)数の変化はありませんし、(英語で I が me になったりするような)格の変化もありません。 名詞の数について伝えるときには、数詞や数量詞を使用します。 名詞の役割を表すには、語順に頼るか、前置詞を使います。

(6) 数詞

基数詞は次の通りです。
0 siro, 1 un, 2 du, 3 tri, 4 nelu, 5 faif, 6 sixe, 7 seven, 8 eite, 9 nain, 10 ten.
11 ten un, 12 ten du, 13 ten tri, ………
20 du ten, 30 tri ten, 40 for ten, ………
100 un hunde, 200 du hunde, 300 tri hunde, ………
1000 un tauzen, 2000 du tauzen, 3000 tri tauzen, ………

(7) 修飾

形容詞と副詞は同じ語形で表します。 形容詞は修飾先の名詞よりも前に置かれ、副詞は修飾先の動詞よりも前に置かれます。

un rapid loga – (一回の)素早い発言。
tu rapid loga. – あなたは素早く話します。

(8) 動詞

動詞が人称、数、時制によって形を変えることはありません。 時間を表現するときには、補助動詞を使うことができます。

(9) Word order

語順は SVO (主語→動詞→目的語)です。 疑問文などでも同様の語順が用いられます。

受動態の文をつくるには、 be という補助動詞を用います。 不定の人称を表す von を使っても似たような意味を表現できます。

pandunia be loga. – パンドゥニアが話されている。
von loga pandunia. 人がパンドゥニアを話す。

他動詞の目的語のあとに別の動詞を続けることができます。この構文をパンドゥニアでは「ピボット構造」と呼びます。
mi plis. – 私はお願いをします。
mi plis tu loga pandunia. – あなたがパンドゥニアを話すように私は(あなたに)お願いをします。

文脈から明らかである場合などには、代名詞を省略しても構いません。
mi plis tu loga pandunia.plis loga pandunia.
– パンドゥニアで話すようにお願いします。(=パンドゥニアで話してください。)

(10) 語形成

パンドゥニアの語形が変化するのは、異なる語義に変化する場合のみです。 文法的な役割が違うことを理由に語形が変化することはありません。 複合語をつくるには、語源となる語彙を組み合わせます。もっとも中心的であると考えられる語ほど後ろに配置されます。

posta (“メール”) + kase (“箱”) = posta kase (“メールボックス”)

(メールボックスは「ボックス」の一種であると考えられるので、 kase が後ろに来る。仮に kase posta という表現があるとすれば、「箱に関係するメール」のような意味になるはず)